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Column

冷え込んだ朝、いつもどおり鍵を差したのに回らない。長野の冬にはよくあることです。焦って力を入れる前に、知っておきたい対処法と、凍結を防ぐ準備をまとめました。公開 / 更新

この記事の要点

  • 凍った鍵を力ずくで回したり、熱湯をかけたりしない。
  • 鍵をカイロや手で温め、少しずつ差し込んで動かす。
  • 冬の前に鍵穴専用の潤滑剤で手入れし、暖かい日でも回りにくいなら不調を疑う。

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松本盆地や諏訪地域、八ヶ岳のふもとの茅野、伊那谷(伊那・駒ヶ根・飯田)などは、冬の朝に氷点下まで冷え込む日が続きます。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、1月の日最低気温は松本(新しいタブで開きます)で−4.9℃、諏訪(新しいタブで開きます)で−5.5℃、飯田(新しいタブで開きます)で−3.6℃です。朝の最低気温が0℃を下回る日(冬日)は、1年に平均で松本(新しいタブで開きます)111.5日、諏訪(新しいタブで開きます)109.6日、飯田(新しいタブで開きます)92.3日あり、冬のあいだはほぼ毎朝氷点下になります。昼間に溶けた雪や結露の水分が鍵穴に入り込み、夜のうちに凍ると、鍵が奥まで差し込めない、差し込めても回らない、という状態になります。

特に、北側の玄関や勝手口、雨や雪が直接当たるドア、風の通り道にある物置、車のドアの鍵穴は凍りやすい場所です。毎年同じ場所で同じことが起きるなら、そこは凍結しやすい条件がそろっていると考えてください。

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いちばん避けたいのは、力ずくで鍵を回すことです。凍っている状態で無理にひねると、鍵が曲がったり、鍵穴の中で折れたりすることがあります。鍵が中で折れてしまうと、取り出すための作業が必要になり、かえって時間がかかります(「鍵が抜けない・鍵穴の中で折れたときの対処法」)。

熱湯をかけるのも避けましょう。一時的に溶けても、残った水分がすぐに再び凍り、前より状態が悪くなることがあります。急な温度差で、ドアや車の塗装、ガラスを傷める心配もあります。

また、鍵穴用ではない一般的な潤滑油を差すのもおすすめできません。油にほこりや砂が付いて固まり、冬が終わってからも鍵の調子が悪くなる原因になります。鍵のメーカーも、鍵穴に油や市販の潤滑油を差さないよう案内しています(美和ロック「製品のご注意・お手入れ方法(新しいタブで開きます)」)。

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まずは鍵そのものを温めます。手のひらで包んでしばらく握る、ポケットの中で温める、使い捨てカイロで包むといった方法で、温まった鍵をゆっくり差し込み、少しずつ動かしてみてください。何度かくり返すうちに、中の氷が溶けて回るようになることがあります。

ドアの鍵穴にカイロを当てる、ヘアドライヤーの温風を少し離して当てる(屋外でコンセントが使える場合)といった方法も使えます。ドライヤーは近づけすぎず、同じ場所に当て続けないように注意してください。

市販の解氷スプレーを使う方法もあります。使うときは、鍵穴に使えるものかどうか、製品の説明を確認してください。溶けたあとは、鍵穴に水分が残らないよう、鍵を何度か抜き差ししておくと再凍結しにくくなります。

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鍵穴に水が入りにくくすることが、いちばんの予防です。雨や雪が直接当たるドアは、ひさしや鍵穴カバーで水がかかりにくくする方法があります。鍵を使ったあとに濡れたまま差し込まないことも大切です。

鍵の動きが冬になる前から重いと感じる場合は、鍵穴の中にほこりや汚れがたまっているかもしれません。そこに水分が加わると、さらに凍りやすく、回りにくくなります。秋のうちに鍵穴専用の潤滑剤で手入れをしておくか(「鍵穴の手入れのしかた」)、気になる場合は鍵修理の点検を相談しておくと安心です。

冬のあいだあまり開けない物置は、雪が積もってから鍵が見つからない、回らないと気づくことがあります。雪が降る前に、物置の鍵のありかと回り具合を確かめておきましょう(「物置の鍵をなくしたとき」)。ガレージのシャッターが凍りついて上がらないときは「シャッターの鍵をなくした・開かないとき」をご覧ください。

物置や門扉に掛けた南京錠は、鍵穴を下に向けて掛けておくと雨や雪が入りにくくなります(「南京錠の鍵をなくしたとき」)。屋外に止める自転車やバイクの鍵も、冬の朝は凍って回りにくくなることがあるので、無理に回さずに手で温めてから回しましょう(「自転車の鍵をなくしたとき」「バイク・原付の鍵をなくしたとき」)。

車の場合は、屋根のある場所に止める、ボディカバーを使う、といった方法でも凍結を減らせます。ドアが凍って開かないときは「冬に車のドアが凍って開かないとき」をご覧ください。スマートキーで開けられる車でも、電池切れのときには鍵穴を使うことがあるので、冬の前に電池の状態も確認しておきましょう(「車のスマートキーの電池が切れたとき」)。車の鍵を車内に閉じ込めてしまったときは「車に鍵を閉じ込めたとき」をご覧ください。

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温めても回らない、暖かい日でも回りにくい、という場合は、凍結ではなく鍵や鍵穴そのものの不調かもしれません。長く使った鍵は、すり減ったり、中の部品が傷んだりして、寒さで金属が縮んだときに症状が出やすくなります。鍵は回るのに、扉が閉まりきらない・鍵が掛からないという場合は「鍵が掛からない・扉が閉まらないとき」もご覧ください。

鍵が回らないまま放っておくと、ある日まったく開かなくなることもあります。「最近、冬になると毎年回りにくい」と感じているなら、修理や鍵交換を考えるきっかけにしてください(「長野で鍵交換を考えたら」)。

06Column

寒い中で長時間ドアの前に立ち続けるのは、体にも負担がかかります。温めても開かない、鍵が抜けなくなった、鍵が折れてしまった、というときは、無理をせずに鍵屋に相談してください。家に入れないときに試すことは「鍵を家の中に閉じ込めたときの対処法」にまとめています。

問い合わせのときは、いつから回らないか、どこの鍵か(玄関・勝手口・車など)、温めるなどして試したことを伝えると、状況が伝わりやすくなります。「カギ安 長野」では、現地で鍵の状態を確認し、修理で直るか交換が必要かを、料金と一緒に作業の前にお伝えしています。

07FAQ

凍った鍵穴にお湯をかけてもいいですか?

おすすめしません。一時的に溶けても、残った水分がすぐに再び凍り、前より回りにくくなることがあります。鍵をカイロや手で温めて、少しずつ差し込む方法を試してください。

鍵穴にサラダ油や機械用の油を差してもいいですか?

鍵穴用ではない油は、ほこりが固まって鍵の不調の原因になるため避けてください。手入れをする場合は、鍵穴専用の潤滑剤を使います。

鍵が凍って回らないとき、鍵屋に頼むことはできますか?

ご相談いただけます。凍結ではなく鍵穴の不調が原因のこともあるため、現地で状態を確認し、修理や交換が必要かをご案内します。料金は作業の前にお伝えします。

冬になる前に、しておくとよいことはありますか?

秋のうちに、玄関・勝手口・物置など、ふだん使う鍵がなめらかに回るかを確かめておきましょう。重いと感じる鍵は、鍵穴専用の潤滑剤で手入れをしておくと、凍りつきや回りにくさを防ぎやすくなります。

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